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最新の歯科技術「CAD/CAM」とは?専門学校で学ぶ授業内容は?

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突然ですが『CAD/CAM』という言葉を知っていますか?

『CAD/CAM』とは「 computer-aided design/computer-aided manufacturing」の略です。

これはコンピューターを用いて設計や生産を行う技術で、さまざまな業界に応用されています。

さらに、近年歯科医療の分野においても応用されるようになり、治療時間や技工作業の短縮に大きく貢献しています。

 

このページではCAD/CAM歯科医療でどのように活躍するのか、専門学校ではどのような授業を行っているのかについて解説していきたいと思います。

 

 

歯科医療におけるCAD/CAMとは

歯科医療におけるCAD/CAMとは、患者さんの削った歯に装着するクラウン(被せ物)やインレー(詰め物)などの補綴物(ほてつぶつ)をCAD/CAMシステムを用いて設計、作製する技術です。

この技術によって今まで歯科技工士が担当している作業の一部を機械が行ってくれるようになりました。

CAD/CAMを使用した技工物の製作工程は?

CAD/CAMの技術を使って製作した被せ物のことを「CAD/CAM冠」といいます。

 

CAD/CAM冠は歯科医師や歯科衛生士が口腔内スキャナーを用いて歯の形をスキャンしたデータをコンピュータに入力してから、ハイブリッドセラミックと呼ばれる歯の色に似せた審美的材料のブロックをミリングマシンという機械を使って歯の形に削り出して製作したものです。。

上の写真はTORIOS(トリオス)という機械を使用して実際に口腔内をスキャンしていただいた時の写真です。

上の写真がCAD/CAM冠です。

専門学校で学ぶデジタル技工とは?

CAD/CAMの技術が急速に発展し、患者さんの歯などを製作する歯科技工士を養成する専門学校では授業に取り入れられています。

私が通う専門学校では1年生の6月ごろからCADのソフトを使用して歯を設計する授業が始まりました。

ソフトはGCのshapeというものを使用して実際に設計を行いました。

 

上の写真は支台歯という歯を削ったあとの状態です。

被せ物を設計し、接触が強い部分や高すぎたり低すぎたりする部分を調整してなくしていきます。

 

まとめ

「CAD/CAM冠」は保険適用内になってきており、普及が加速しています。

そのメリットは患者さんの治療時間や負担を減らすだけでなく、技工物を製作する側もデザインしたデータを保存、取り出しができるので、再製作をする場合の負担が低減されます。

歯科技工士は新しい技術にアンテナをはって積極的に取り入れていく必要があります。

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