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第37回日本咬合学会学術大会・総会とは?学生が実際に参加した感想

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日本咬合学会は、全身健康や咀嚼(そしゃく)の際の咬合に関して基礎的ならびに臨床的探究を行い、情報交換の場を提供し、その進歩発展を通して国民の全身健康の向上と健康長寿の獲得に寄与することを目的としている特定非営利活動法人です。

つまり、かみ合わせによる様々な症状による苦痛や悩みから解放し、健康と長寿を与え、幸せにすることを目標としている団体であるということです。

今回はそんな日本咬合学会が主催する『第37回日本咬合学会学術大会・総会』に行ってきた感想やイベント内容について伝えします。

 

第37回日本咬合学会学術大会・総会とは?

第37回日本咬合学会学術大会・総会は東京国際フォーラムで開催された学術大会です。

そのテーマは「真・顎咬合学 最新歯科医療最前線-夢ある歯科界の再構築」です。

プログラムは、依頼講演(講演、テーブルクリニック、認定教育セミナー、認定研修Ⅰ、咬合器展示及びショートレクチャー)や、協賛プログラム(メーカーシンポジウム、企業展示)がありました。

誰でも参加できるというわけではなく、会員の歯科医師・会員の歯科技工士・会員の歯科衛生士・会員の歯科助手・準会員・賛助会員
非会員の歯科技工士・非会員の歯科衛生士・非会員の歯科助手・臨床研修医・学生が参加することができます。

そのほかのプロフィールグラムには事前に申し込むことで参加することができる公開フォーラムというものがありました。

23日の公開フォーラムはワールドカップのスポーツ歯学におけるサポートに関する講演や、自立支援歯科学に関する講演がありました。

日本咬合学会学術大会・総会に専門学生が入場してみた

 

歯科技工士学校の専門学生の私が日本咬合学会学術大会・総会に実際に入場した手順をまとめました。

ホールCで行われる公開フォーラムは事前登録後に郵送されてきた招待状を持参すれば聴講することができますが、その他のイベントにも参加してみたかったので入場パスを発券していただくことにしました。

東京国際フォーラムのホールEに受付がありました。

学生は無料で当日入場することができます。

参加登録カードに記入して入場パスを発行していただきました。

イベントのパンフレットや講演会の案内もいただきました。

 

圧倒的な企業展示

ホールEには賛助会員企業展示というものがあり、大手の歯科材料メーカーや歯科技工所が自社製品を展示販売していました。

GCやsironaの最新のCAD/CAM機器や和田精密の精巧な義歯などが印象的でした。

 

ワールドカップとスポーツ歯学に関する公開フォーラムを受講した感想

歯科技工士の専門学生である私は学生として日本咬合学会のホームページから無料で参加できる公開フォーラムの参加を申し込みました。

東京オリンピックの開催が近いこともあって講演内容はスポーツ歯学に関することが多かったです。

公開フォーラムでは4人の先生がスポーツと歯科に関する講演をしていました。

その中でも特に印象的だったのは、日本歯科大学新潟生命歯学部の小出馨教授の「スポーツの噛み合わせがこんなに影響する」という講演でした。

噛み合わせが悪いと力がうまく発揮出せないだけでなく、身体まで歪む原因にもなるようです。

また、義歯を装着していないご老人の転倒率は装着している場合の2.5倍にもなるというデータが衝撃的でした。

「たかが噛み合わせ」と考えるのではなく小さな異常が全身の不調になる前に治療することの大切さを学びました。

私も歯科技工士として臨床の現場に出た時には、患者さんの健康をサポートできる良質な技工物を製作していきたいと思います。

 

 

 

 

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